エゼキエル1章 サファイヤのような何か王座に似た

エゼ1:26「彼らの頭の上、大空のはるか上のほうには、サファイヤのような何か王座に似たものがあり、その王座に似たもののはるか上には、人間の姿に似たものがあった」

天の神のおられるところにはサファイアとう表現がいくつか書かれています(10:1、28:13、出24:10、黙21:19など)。サファイアは別名ブルーダイアモンドとも呼ばれ、青く透き通った宝石のことです。エゼキエルは神の王座に近づくと青く美しい王座を発見しています。人間の姿に似ている(26)のは手や足があるという意味なのでしょうか。それは神が最初に人を造ったときに言われた「さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて(創1:26)」に合致します。おそらくそのイメージは見えたとしても、はっきりした姿は見えなかったのだと思われます。なぜなら、モーセが主の栄光を見たいと願ったときに、主は「あなたはわたしのうしろを見るであろうが、わたしの顔は決して見られない(出33:23)」と言われ、決して主の顔は見れなかったからです。旧約ではヤコブとマノアが神を見たことが書かれていますが(創32:30、士13:22)、実際には神の使いを見たのではないでしょうか。新約ではヨハネは神を見た者はいないと繰り返して言っています(ヨハ1:18、1ヨハ4:12など)。エゼキエルは天におられる神の神々しい姿を見れましたが、おそらく顔までは見れなかったのだと思います。