エゼキエル2章 霊が私のうちに入り

エゼ2:2「その方が私に語りかけられると、すぐ霊が私のうちに入り、私を立ち上がらせた。そのとき、私は私に語りかけることばを聞いた」

人には霊があります。聖書には外からもともとある人の霊とは違う霊が人に注がれることが書かれています。有名なのはサウルでしょう。サウルは霊の感受性が強いようで、あるときは神の霊によって預言をし(1サム10:10)、また別のときは主からのわざわいの霊によっておびえされています(1サム16:14)。不思議なのは多くの霊が神の前に集うことがあるようで、アハブ王を惑わせたのはひとりの霊だとあります(1王22:21)。新約の時代になりイエス様がおられたころには、多くの人が悪霊に取りつかれていました(マタ8」16)。エゼキエルもまた霊を感じやすい人だったのか、神からの霊によって立ち上がらせてもらっています(2)。立ち上がることは行動をおこすことを意味し(ヨシュ8:7など)、エゼキエルはこれから語られることばを聞き、目の前で起きる出来事を体験するためにも立ち上がる必要がありました。そしてエゼキエルは「反逆の家(5)」と呼ばれた、同胞ユダヤ人に向かって恐れることなく、厳しい主のことばを語らなければならないのです(4)。たとえ彼らが聞いても、聞かなくてもエゼキエルは神の霊によって奮い立たされ主のことばを語ります(7)。