エゼキエル10章 サファイヤのような

エゼ10:1「私が見ていると、ケルビムの頭の上の大空に、サファイヤのような何か王座に似たものがあって、それが、ケルビムの上に現われた」

王座に似ていると書かれていますが、エゼキエルは天にある神の御座を垣間見たのではないでしょうか。ヨハネも天の御座を目撃しており、「その御座の回りには、緑玉のように見える虹があった(黙4:3)」と書かれています。エゼキエルが大空の上の天に引き上げられるのはこれで2回目です(1章)。そのときも「サファイアに似たなにか王座に似たものがあり(1:26)」と書かれており、宝石のような青い輝きを放っていたことがわかります。また、エデンの園でもかつては神の使いとして最も美しい姿だったサタンは「赤めのう、トパーズ、ダイヤモンド、緑柱石、しまめのう、碧玉、サファイヤ、トルコ玉、エメラルド。あなたのタンバリンと笛とは金で作られ、これらはあなたが造られた日に整えられていた(28:13)」とあり、神に次ぐ天使でさえ多くの宝石で飾られていたのです。ケルビムはヨハネも目撃しておりエゼキエルの描写とは少し違っていますが、二人とも同じものを見ていると思われます(黙4:6-8)。エレミヤと違ってエゼキエルはイスラエルへの警告だけでなく、遠い未来のことまでも預言しています。両預言者の共通していることは、偶像崇拝を繰り返したイスラエルへのさばきと戒めが預言されていることです。