エゼキエル7章 忌むべきものの像を造った

エゼ7:20「彼らはこれを、美しい飾り物として誇り、これで彼らの忌みきらうべきもの、忌むべきものの像を造った。それで、わたしはそれを、彼らにとって汚物とする」

確かにソロモンの作った神殿には金がふんだんに使われていました(1王6:21-22など)。それは主から命じられてはいませんでしたが、モーセの幕屋の中にも主が使う備品は金で作られています。パンを置く机(出25:23-24)、燭台(民8:4)、香壇(出40:5)、などは聖所にある代表的な3つのものですべて金がかぶせてありました。また、至聖所では契約の箱は純金をかぶせ(出25:11)、箱のふたにいたってはすべて純金でできていました(出25:17)。これらのものはすべて主からの命令で作られたものですが、神殿の中に関してはダビデの設計図によるものです(1歴29:1-8)。神殿には金や銀、青銅、鉄、しまめのう、象牙、宝石、大理石(1歴29:2)が用意され、さながらエデンの園の雰囲気が漂っています。これらの美しいものが主にふさわしいと神殿を豪華に作っても、心がそこに伴っていなければ、神の目には何の価値もないものです。その理由は、同じような材料でいむべき偶像を作り、拝み続けたからです。主はそれらのものは、もはや価値あるものではなく、汚物とおなじだと言われています。捧げるものの価値は、捧げる人の心によって測られるという教訓でもあります。