エゼキエル8章 忌むべき獣のあらゆる像

エゼ8:10「私が入って行って見ると、なんと、はうものや忌むべき獣のあらゆる像や、イスラエルの家のすべての偶像が、回りの壁一面に彫られていた」

バチカンのサンピエトロ大聖堂の中には多くの、異教の像やシンボルがあり、ちょっと見ただけでは装飾の一部程度にしか見えず、観光客も写真を撮ったりしています。そもそも、旧約の中であれほど偶像を忌み嫌っておられる神を礼拝するのに、何か拝む対象を作ることが間違いです。ローマ法王の持つ十字架にもヘビが巻き付いているものもあります。これは荒野で生活していたときに、モーセが作った青銅のヘビのものでネフシュタンと呼ばれており、ヒゼキヤ王の時代まで拝む対象となっていました(2王18:4)。またローマ法王のかぶる帽子も2股に分かれたものがあり、かぶった様子を横から見るなら、まるで魚が口をあけたように見えます。これもダゴンの神の神官たちがかぶっていた魚の冠にそっくりで、何か異様な雰囲気を感じます。つまり、エゼキエルの時代に起きたことは、現代でも繰り返されているのです。教会こそ聖なる場所だと考え、装飾を施すのはかまいませんが、偶像や異教の風習のものを取り入れるのはいかがなものでしょうか。エゼキエルは壁に穴を開けなければ、秘密の部屋には到達できませんでした(8)。主を裏切るものは隠れて偶像を拝むのです。それは間違いだと認識している証拠です。