エゼキエル11章 この地は私たちの所有として

エゼ11:15「人の子よ。あなたの兄弟、あなたの同胞、あなたの身近な親類の者たち、またイスラエルの全家のすべての者に対して、エルサレムの住民は、『主から遠く離れよ。この地は私たちの所有として与えられているのだ』と言った」

ユダヤ人がパレスチナに「むかし我々が住んでいたから土地を返せ」と言ったことは一度もありません。シオニズム運動の気運が高まり、多くの会議が行なわれる中、いくつかのシオン候補が挙げられました。有名なのはアルゼンチンやウガンダユダヤ人の入植をするというものです。また別の案ではアメリカのニューヨークも挙げられ、これはイスラエルとニューヨークにユダヤ人が50%ずついることで、実質上実現したともいえます。日本の「河豚計画」も1つの案で、実際に樋口季一郎東條英機の了解を得て、ユダヤ人を守り保護しています。しかし、エルサレムを有するパレスチナ地区は譲れず、結局ユダヤ人はパレスチナの土地を買いあさるのです。彼らはアラブ人の言い値で、一切値切らず土地を買ったと記録されています。それでも購入した土地はパレスチナの6%にしかすぎず、全世界から流れ込んでくるユダヤ人を受け入れるには狭すぎました。その後国連分割決議案では6%から43%まで領土が広がりましたが、その決議にはパレスチナが猛抗議をしています。イギリスの思惑では、半分ずつの土地を分け合えば、バルフォア宣言フセイン=マクマホン協定も守ったことになると考えたのでしょう。しかし、今に至るまで領土の問題は解決していません。