エゼキエル26章 昔の民のもとに下らせるとき

エゼ26:20「わたしがおまえを穴に下る者たちとともに昔の民のもとに下らせるとき、わたしはおまえを穴に下る者たちとともに、昔から廃墟であったような地下の国に住ませる。わたしが誉れを与える生ける者の地におまえが住めないようにするためだ」

エゼキエル28章を読むならばツロの高慢さは、天にいた「美の極み(28:12)」の存在とイメージが被っています。「昔の民のもとに」とありますが、ツロには以前に行動を共にしていた民がいたようです。サタンはしばらくは天にいたようですが(ヨブ1:6)、やがて天から追放されています。イエス様はそれを目撃して「わたしが見ていると、サタンが、いなずまのように天から落ちました(ルカ10:8)」と証言していますが、それがいつなのかははっきりしません。聖書に出てくる天使の名は2つでガブリエルとミカエルだけです。多くの人は「ルシファー」の名を言いますが、それはラテン語で唯一キング・ジェームスの中に、ヘブル語に訳されずにそのままラテン語の表記を残したのでそれを引用しているのです(イザ14:12)。それ以降の英訳にはその名前は登場せず、どの訳でも「morning star」となっています。聖書の内容を整理するなら、天使の数は3人、そのうちの1人は神を裏切り地に落ちました。それぞれの天使には軍勢がついているらしく(黙2:13)、サタンが天から落ちるとき天の3分の1の天使がサタンに付き従ったことになっています。昔の民はそれらの天使のことではないでしょうか。