エゼキエル36章 あなたがたのためではない

エゼ36:32「わたしが事を行なうのは、あなたがたのためではない。―神である主の御告げ―イスラエルの家よ。あなたがたは知らなければならない。恥じよ。あなたがたの行ないによってはずかしめを受けよ」

ユダヤ人たちは1900年もの時間を経て帰ってきました。そのころには神殿を再建する余裕もなく、先に住んでいたパレスチナの人々と争いが起きています。ユダヤ人が帰ってきてもいけにえを捧げたり、神に礼拝するよりも自分の生活を立て直すほうが優先されました。それに何より、独立宣言の翌日には近隣諸国からの攻撃を受け、戦争に突入しなければなりませんでした。彼らはリーダーを選挙で選び、大統領、首相と国を治める長を自分たちで決めます。これは多分にアメリカの影響を受けており、最も交流の多い国はユダヤ人の半数を抱えるアメリカになります。近年では中国もイスラエルの技術を狙っており、交易を開始していますが、やはり多くの親類縁者が住むアメリカとの繋がりは切れません。主が行動を起こすときには、ユダヤ人だけのことを考えて行なっているわけではありません。「あなたがたのためではない(32)」は、神はご計画の通りに御心に従い、ご自分の意思で計られたことを実現させるという意味だと思います。そのことを知ってか知らずか、イスラエルの国民は自分たちの国を治め、神の律法は徐々に薄れていくような気がします。それでもあるとき目が覚め、神殿を作るようになるのでしょうか。