2歴代誌11章 放牧地と所有地を捨てて

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2歴11:14「実は、レビ人は自分たちの放牧地と所有地を捨てて、ユダとエルサレムに来たのである。ヤロブアムとその子らが、主の祭司としての彼らの職を解き」

レビ人たちには、12部族がそれぞれレビ人に与えた所有地に住んでいました。それは羊や牛を飼うための放牧地になっており、広さも回り1000キュビトだと決められていました(民35:2-4)。彼らがユダとエルサレムに来たのは、ヤロブアムに祭司の職を解かれたのもありますが、なによりもヤロブアムの作った金の子牛に仕えることができなかったからだと思います(1王12:28-31)。よく、失われた10支族とか、現在のユダヤ人はユダとベニヤミンの子孫だと言われていますが、12部族ではない神が直接の相続地(申10:9)であるレビ人の存在が忘れられています。もちろんバビロン捕囚のときにはレビ人も一緒に連行されたはずです。そして、捕囚後70年の帰還の際には、レビ人であるエズラが神殿再建設の中心となりました(エズ10:5)。70年も経つとイスラエルの人々は律法のことなど忘れてしまったために、エズラモーセの律法をイスラエルの民に朗読したことがエズラ記に書かれています(エズ8:1-3)。レビ族の行方は現在わかっていませんが、AD70年のエルサレム陥落以来、大祭司が任命された記録は残っていません。