2歴代誌21章 内臓は病のために外に出て

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2歴21:19「年は巡り、二年の終わりが来ると、彼の内臓は病のために外に出てしまい、ついに彼は重病の床で死んだ。彼の民は、彼の父祖たちのために香をたいたようには、彼のために香をたかなかった」

現在で言うならヘルニアの一種ではないかと思われます。今なら手術をすればほとんど完治する病気ですが、当時は手の施しようがなかったのでしょう。内臓が外に出てしまうなら、体内にばい菌が入り込んでしまい感染症になってしまいます。これは日本でも珍しい病気ではなく、年間10万人以上の人が手術を受けています。しかも、この病気はエリヤによって預言され、そのことばとおりになっています(12-15)。ヨラムはエリヤからの手紙を受け取りましたが、実際にそのことがおきたのはペリシテ人とアラビヤ人の同盟軍との戦いの後です(16)。歴代誌にはヨラムの末っ子エホアハズしか残らなかったとありますが(17)、列王記ではアハズヤが次の王だと書かれています(2王8:24)。また、歴代誌でもこの章以降は、ヨラムの子はアハズヤだと書かれています(22:1)。これは推測ですが、エホアハズは歴代誌著者の間違いか、あるいは何かの理由でエホアハズをアハズヤに改名した可能性があります。それはヨラムの妻アタルヤが、イスラエルにいる自分の兄の名をつけようとしたからではないでしょうか。ここらへんからもアタルヤの陰謀が働いているように思えます。