箴言6章 遊女はひとかたまりのパンで買えるが

 

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箴6:26「遊女はひとかたまりのパンで買えるが、人妻は尊いいのちをあさるからだ」

創世記の中にユダが兄弟たちと離れて暮らした時期のことが書かれています(創38章)。そのなかでユダの長男エルの嫁タマルのことが描かれています(創38:6)。エルは主を怒らせ、主によって殺されてしまいます(創38:7)。タマルは未亡人となりましたが、一度結婚したらユダの家系の者になり他の男子と結婚することはできませんでした。この場合はおそらく、当時のメソポタミア地方の風習で、兄が死んだらその妻は弟と結婚し、子孫を残すようになっていたようです。これはレビラト婚と呼ばれ、聖書では申命記の中に明記され、律法の一つとされています(申25:5)。エルの弟シェラが成人しても、一向にユダはタマルをシェラの妻にしないので、遊女の格好をしてユダと寝てしまいます(創38:14)。当時はまだ十戒が定まる前でしたので、遊女を買うこともしばしばあったようです。ユダとしては、金を払って後腐れない関係でいっときを過ごしただけでしたが、タマルとしては必死です。主はタマルの信仰を認め、タマルから生まれたペレツは、マタイの系図にも載り(ギリシャ語ではパレスと訳されている)、イエス様の祖先として数えられているのです。