ケルブに乗るお方

詩18:10「主は、ケルブに乗って飛び、風の翼に乗って飛びかけられた」
詩篇18編は第2サムエル記22章のダビデの賛歌と同じです。多少言葉の違いはありますが、ほとんど同じ内容です。詩篇の編纂者はダビデの言葉を注意深く聞き、しっかりと書きとめ、詩篇をまとめていきました。その中の歴史書であるサムエル記と詩篇の内容が一致するのは、ダビデがこの言葉を本当に語ったことの証明にもなります。ここで「主はケルブに乗って」とあります。主がケルブ(あるいはケルビム)を乗り物として扱う箇所は、こことサムエル記だけです。下の参考箇所をたどっていくと、主は雲に乗っている描写がほとんどです。終わりの時代にイエス様が雲に乗ってこられるのは有名ですが(マコ13:26)、ケルブに乗ると言っているのはダビデだけです。ケルビムは大抵、対に考えられており、翼があります。神のみ座の近くに存在し、ケルビムを見つけることは主を見つけることにつながります。不思議な創造物ですが、我々もやがて見ることができるでしょう。