バラムの影響

民25:8「そのイスラエル人のあとを追ってテントの奥の部屋にはいり、イスラエル人とその女とをふたりとも、腹を刺し通して殺した。するとイスラエル人への神罰がやんだ」
モアブの女たちが、イスラエル人に神に捧げた物を食べさせ、不品行を行わせたのはバラムがバラクに教えたからだ、と黙示録にあります(黙2:14)。バラクイスラエルを呪えば勝てるかもしれない、と考えていましたが、バラムは呪いませんでした。しかし黙示録に「バラムはバラクに教えて」とあるように、彼らが分かれる前に何らかの密談があったようです。バラムはこっそり、どうすればイスラエル人は弱まり、神を怒らせられるかを教えたのです。なぜ?「報酬」に目がくらんだからです。罪を犯したイスラエル人たちは裁かれ、殺されました。そういった悲劇の起きた直後、まだ民の悲しみが消えないうちに、空気を読めない一人の男が、今度はモアブではなく、ミデヤン人の女を連れてくるのです。祭司ペネハスが怒るのももっともです。苦しみや困難がないと、信仰がゆるくなり「まあ、このぐらいならいいや」となり勝ちですが、教会が悔い改めているときに、乗り遅れるのは恥ずかしいですね。