賛美の教え1

1サム16:14「主の霊はサウルを離れ、主からの悪い霊が彼をおびえさせた」
主からの悪い霊とは何でしょうか?ヨブ記の最初にサタンは主の前に立ち、主と会話をしています(ヨブ1章)。そしてヨブを試すことが許されますが、命に触ることは禁じられます(ヨブ2:6)。このように主がすべてをご存知で、すべてが主の許しのもとにあるなら、サウルに下ってきた悪い霊もなんとなく理解ができます。「主の霊はサウルを離れ」とあるので、悪い霊と主の霊は別のものです。「主からの」という表現は、主がお許しになったとも考えられます。英語の聖書では「悪い」は「evil」ですが、別訳として「harmful」とあります。「傷つけることができる」とか「有害な」という形容詞です。ヨブのときとは対照的に、サウルは試されたのではなく、王権を奪われ、ダビデに仕える心を与えるための訓練の場として用いられたようです。16章後半は賛美の教えとして有名な箇所ですが、いかなる逆境や苦しみの中でも、賛美は心をなごませ力を与える効果があります。悪霊に支配されたとしても、主を賛美するなら、悪い霊はその場から逃げていくでしょう。「たかが音楽でしょ」と思っているなら、大間違いです。なぜなら主が創造された音楽には、計り知れない力があるからです。