女たちの訴え

2王6:29「それで、私たちは、私の子どもを煮て、食べました。その翌日、私は彼女に『さあ、あなたの子どもをよこしなさい。私たちはそれを食べましょう。』と言ったのですが、彼女は自分の子どもを隠してしまったのです」
羊の頭を煮て食べることはあっても、ロバは汚れた動物として扱われ食べることはありませんでした。ロバの頭が銀80シェケルで売られ、微量のハトの糞が銀5シェケルで売られていたとあります(25)。到底食べられないものが、高値で売られていたのは、城内の飢饉が深刻だったことを示しています。極めつけは、2人の女の話です。まず、お互いに子供を食べようと話し合いました。この段階で彼女たちの精神状態が異常であることがわかります。そして本当に子供を煮て食べてしまいました。子供を隠した女は、僅かながらの正気を保っていたと言えます。一方、自分の子供を食べてしまった女はとんでもない道徳違反を犯したうえに、共謀相手に裏切られてしまいます。裏切った女だけが本当に悪いのでしょうか?どちらの女も、目が閉ざされ正気を失っていると言えます。御言葉を読むことは、霊を飢餓状態にさせないためのものです。主に訴える前に、心が飢えていないかをチェックする必要があると思います。