パウロの書簡の中では、契約の箱の中にはマナの入った金のつぼ、アロンの杖、契約の板が入っているとされています(ヘブ9:4)。事実が食い違っているわけではありません。ソロモンが契約の箱を安置した後に誰かが入れたのです。それが誰かはわかりませんが、その人は契約の箱に触れても死なない人であり、神によって啓示を受け、マナを管理していた者ということになります。祭司であり、幕屋の器具に携わっていたのはメラリ族です(民4:31-32)。契約の箱の記述は南ユダ王国16代王ヨシヤ王の「聖なる箱を、イスラエルの王ダビデの子ソロモンが建てた宮に据えなさい(2歴35:3)」という言葉です。この言葉を最後に聖書から忽然と消えます。バビロンの国の捕囚リストの中に財宝はあっても、契約の箱はなかったと言われています。この後、契約の箱は天にあると黙示録に書かれています(黙11:19)。世界最大の謎に誰か挑戦してみませんか?