ネヘミヤがいなければ

ネヘ13:7「エルサレムに帰って来たからである。そのとき、エルヤシブがトビヤのために行なった悪、すなわち、神の宮の庭にある一つの部屋を彼にあてがったことに気づいた」
トビヤはアモン人の役人です(2:10)。彼はエルサレムで神殿の城壁が修復されることをあざ笑いました(2:19)。にもかかわらず、トビヤは王がエルサレムを管理していた役人を排除しようとしたとき、大祭司に近づきネヘミヤが戻ってきたときには、神殿の一室をあてがってもらっていたのです。ネヘミヤが最初にエルサレムに来たのはアルタシャスタ王の20年の治世の時でした(2:1)。今回ネヘミヤが戻ってきたのはアルタシャスタ王32年の治世の時です。12年の年月の間に、イスラエル人は役人と癒着し、安息日を汚され(20)、レビ人が賃金をないがしろにされ逃亡し(10)、混血が始まり(25)、など散々な乱れっぷりです。大祭司でさえ役人と癒着していたのです。ネヘミヤのような強いリーダーシップがなければイスラエル人はすぐに堕落してしまいます。しかし彼らは我々クリスチャンと同じなのです。反面教師を見るとき、心に戒めをもって気を引き締めるなら、主はあわれんでくださるでしょう。