すごい命令

エステル8:11「その中で王は、どこの町にいるユダヤ人にも、自分たちのいのちを守るために集まって、彼らを襲う民や州の軍隊を、子どもも女たちも含めて残らず根絶やしにし、殺害し、滅ぼすことを許し、また、彼らの家財をかすめ奪うことも許した」
ユダヤ人に対する、常識を超越した権限の委譲です。ユダヤ人に敵対するものはペルシャ軍をもって根絶やしにされ、殺害し、滅ぼすことさえ許されました。すべてはモルデカイのハマンへの敬礼無視から始まったのです。真の神である主以外に、頭を下げ拝むことなどできないことです。モルデカイの死をも恐れぬ行為が主の目にとまりました。実際にペルシャの記録にはわずかな記録しか残っていませんが、クセルクセス王の時代背景とエステル記の記述は一致しており、史実としてとらえられています。ただし、モルデカイのユダヤ保護の命令に関しては何の資料も残っておらず、聖書だけが伝える話になっています。とにかくイエス様の時代にもあったプリムの祭りの基は、このエステルの話であり、考古学的にどんなに資料が乏しくても、モルデカイの命令は事実であり、多くのユダヤ人が救われたことも事実です。悪巧みには悪を持って返すのではなく、エステルの命をも恐れぬ行為の中にクリスチャンのとるべき信仰が隠されていると思います。