つらい仕事だ

伝道1:13「私は、天の下で行なわれるいっさいの事について、知恵を用いて、一心に尋ね、探り出そうとした。これは、人の子らが労苦するようにと神が与えたつらい仕事だ」
主は善悪を判断できる心を願ったソロモンを喜びました(2王3:9)。しかしソロモンは晩年、知恵を用いることはつらい仕事だと言っています。人に神の代わりはできません。どんなに善悪を知り、知恵があってもむなしさは襲ってきます。人の心が満たされるのは、この世にたった一つしかないのです。富も財もあり、知恵にも満たされ、軍事的にも強固で、めかけの数は700人と何から何まで満たされたように見えたソロモンですが、彼の答えは「空の空」でした。この箇所のヘブル語の「hevel」は虚栄という日本語に訳され、栄えているようでもそれは虚しいもの、という意味です。英語では「vanity」「meaningless」という単語が使われています。人が快楽に走り、一生を自分のために費やしたとしても、世の人は心にも留めないでしょう。イエス様はすべてを神に捧げ、神の栄光のためにご自分の命さえ惜しみませんでした。知恵あるものがふたり…イエス様とソロモン、どちらの人生が御心にかなっていたでしょうか?ソロモンはずっと後になって人生の真理に気づいています。