最後までわからない黙示録

黙22:15「犬ども、魔術を行なう者、不品行の者、人殺し、偶像を拝む者、好んで偽りを行なう者はみな、外に出される」
21章の「おくびょう者、不信仰の者、憎むべき者、人を殺す者、不品行の者、魔術を行なう者、偶像を拝む者、すべて偽りを言う者ども(21:8)」とよく似ています。しかし、前半のおくびょう者、不信仰の者、憎むべき者がなくなっています。すでにこれらの人は燃える火の中に投げ込まれた可能性があります。黙示録の最後なのにまだ疑問があります。それは、千年が過ぎ、新天地に変わり、新しい神殿が与えられた記述の中に、まだこのような人たちが残っているということです。ある人は門を通って、主の御前に行きます(14)。別の人たちは、門を通らずに中にいた人たちです。「外に出される」の原語は「exo(エクソ)」となっており、除外とか戸の外、という意味ですから、日本語訳は正確に訳しています。それならば、死が支配しなくなった今、外に出された人々はどうなっていくのでしょうか?創世記の最初には、闇と光を区別したことが書かれています。光が輝くためには、闇が必要とも取れますが、そのためにこれらの人は残されているのかも知れません。