血の花嫁、解釈2

出4:24「さて、途中、一夜を明かす場所でのことだった。主はモーセに会われ、彼を殺そうとされた」
何かが主の逆鱗に触れたのでしょう。本来なら「ああ主よ。どうかほかの人を遣わしてください(13)」
…この言葉あたりで殺されてもいいようなものです。しかし、主は我慢し、モーセを励ましパロの元へ行くように命じます。一夜を明かす場所は、おそらくテント(天幕)の中のことだと思います。そこに主が入られたとき、大きな間違いがあることに気づきました。モーセの子はゲルショムとエリエゼルですが(18:3)、彼らに割礼がされていませんでした。無割礼のものは民から断ち切られると命じられ(創17:14)、殺されるのはモーセではなく、ゲルショムとエリエゼルのはずです。殺される理由をチッポラは瞬時に理解しました。それは、チッポラにとっても異教の祭司の娘としての葛藤だったのだと思います。「私は異教の祭司の娘、でもモーセの嫁」…さて、どちらの神に従うべきか?モーセが向かおうとしている場所はチッポラも知っています。いまからイスラエルの神がモーセを導くのです。「自分の子供は私の信じていた神に仕えさそう」とでも、考えていたのでしょうか?主の圧倒的な迫力にチッポラは「モーセは私の夫」だと叫んだのです。