モーセの成長は?

出6:30「しかしモーセは主の前に申し上げた。『ご覧ください。私は口べたです。どうしてパロが私の言うことを聞くでしょう』」
モーセの性格は消極的で、臆病な面がありました。しかも、神に直接出会っていながら、まだ疑うようなことを言います。神から与えられた大切な役目を何だと思っているのでしょうか?モーセはやりたくないのです。彼が同胞を助けるためにエジプト人を殺したときもそうでした。砂の中に殺したエジプト人を隠し、逃げたのです(2:12-15)。何かが起きると身を隠し、ほとぼりが冷めるまでじっとしている。モーセの人生そのものがそんな否定的なものだったのです。しかし主はモーセを変えようとしています。逃げる人生から立ち向かう人生を歩むように導いているのです。しかし、この段階ではモーセの性格はまるでパロのように頑固で、否定的です。主が忍耐されたように、これからモーセとアロンはパロの強情な性格と向き合うのです。そして、パロだけでなくモーセとアロン自身も、主のみわざを見て学んでいくのです。このときふたりはモーセ80才、アロン83才でした(7:7)。成長には時間がかかるのです。