燃え上がる火のように見えた

出24:17「主の栄光は、イスラエル人の目には、山の頂で燃え上がる火のように見えた」
最初にモーセと会われた場所もホレブ山という山でした。今回はシナイ山で、しかも目撃者が多くいます。イスラエルの民は山に登ることは許されず、ただ周りから眺めるだけでした。彼らの見た光景が「山の頂で燃え上がる火」のようだった、と書かれています。そして、主から呼ばれたモーセは雲の中に入っていくのです(18)。モーセよりだいぶ後の話ですが、ソロモン神殿が完成したとき、賛美とともに神の宮が雲で満たされたことがあります(2歴5:14)。イエス様は肉体を持って地上に来られましたが、父なる天におられる神はそうではありません。主がまれに地上の降りられてくることもあり、その時には「雲」や「火」がキーワードになっています。雲は主を直接見ることを和らげる働きをし、ちょうど大祭司がケルビムの翼の間から主にうかがいを立てるときの様子と似ています。しかし、この直前の記述ではモーセとアロン、ナダブとアビフ、それにイスラエルの長老七十人が神を直接見ることができ(9)、しかも飲み食いまでした、と書かれているのです(11)。その箇所には神が彼らに手を下さなかった…とあります(11)。本来、彼らは死ぬはずでした。しかし、イスラエルの指導者に言い訳のできないぐらいに自分を現わしても、彼らは金の子牛を作って主に従わなかったのです。