幕屋にはケルビム

出26:31「青色、紫色、緋色の撚り糸、撚り糸で織った亜麻布で垂れ幕を作る。これに巧みな細工でケルビムを織り出さなければならない」
「巧みな」は英語で「cunning」、カンニング(日本語のカンニングの使い方は間違いで、テストをカンニングするは、cheatingを使います)は、熟練や手際のよさの意味を持ちます。上手にケルビムを織りなさい、と言われてもどこまでの程度なのかわかりません。しかし、主は「巧みな細工でケルビムを織りなさい」と言われます。そもそもケルビムの姿を知っている者がどれだけいるのかわかりませんが、おそらくヨセフによってエジプトに来た家族の中にケルビムの絵や彫刻を持っていたのではないかと推測されます。なによりも、契約の箱のふたにはケルビムの彫刻が向かい合ってつけられており、ケルビムの姿は幕屋の中心的な存在になっています。ケルビムの容姿については、さまざまな憶測があり、確定的なイメージはわかりませんが、ケルビムのあるところに主が来られます。もし、ケルビムと輪を描いて回る剣が見つかれば、そこはエデンの園です(創3:24)。