宿営の順序

民2:3「前方、すなわち東側に宿営する者は、軍団ごとにユダの宿営の旗の者でなければならない。ユダ族の族長はアミナダブの子ナフションである」
幕屋は東西の方向に作られ、至聖所は西にありました。すなわち契約の箱は東を向いており、大祭司が至聖所で神と謁見するときには契約の箱に対して膝まづくため、西に向かって主の言葉を伺っていたのでした。すなわち主が正面を向いている方角は東で、幕屋の入口の方向にあたります。以下、時計回りに南にルベン(10)、西にエフライム(18)、北にはダン(25)の宿営と続きます。各3部族には「旗」が掲げられ、その旗を目印に各部族は迷うことなく集合します。それでも幕屋の長さ約45m、幅25mの範囲の中に18万人だの(8)、15万人(16)だのという人数が収まったとは考えにくく、相当縦横に長い宿営になったことが想像できます。つまり東西南北の部族の配置は決まっていても、実際の人数を宿営させるために幕屋からの距離は相当離れていたと思われます。さらにレビ人が幕屋を取り囲んで宿営を張らねばならず(17)、それは幕屋が神聖で簡単に近づけない神のご配慮があったではないでしょうか?とにかく神の幕屋、レビ族、イスラエル12部族と徐々にその範囲は広がり、霊、たましい、肉の順で組み立てられている人間の作りのようです。そのにいる肉なるイスラエル民族は、中心にある霊の声をいつも聞いていなければならないのです。