口から出る言葉

詩12:3「主が、へつらいのくちびると傲慢の舌とを、ことごとく断ち切ってくださいますように」
言葉で失敗しない人はいないと思います。たくさんしゃべれば、相手を傷つける可能性は高くなります。何時間しゃべっても楽しいのは、お互いに傷つけることをいわないからです。そのような関係であれば良いのですが、長い人生そう簡単にはいきません。ヤコブは「賛美と呪いが同じ口からでるのです(ヤコ3:10)」と証言しています。誰でも思慮深くなり、相手を思いやる心があるなら、言葉による失敗は少なくなるでしょう。聖書には言葉が剣にもなり得ることも書かれています(エペ6:17)。ヨハネは御言葉そのものが神であると教え(ヨハ1:1)、言葉そのものに権威と力があることがわかります。逆に言うなら、言葉を使って相手の心を傷つける可能性もあるということです。心にもないことを告げても、聞いた相手の心に響き影響を受けることもあります。しかしそれが神であるなら話は別です。どんなに「あなたを愛します」と言っても、主はすべての人の心をご存知です。ダビデは王である自分にへつらう者を嫌いました。家来の中には傲慢で、自慢げに手柄を誇る者もいたでしょう。自分に近づく者たちがすべて聖く、正しい者たちであれば主も喜ばれることでしょう。何が主に喜ばれるかを第一に考えるなら、口からでる言葉もおのずから決まるのだと思います。