衣服や食べ物について

1コリ11:18「まず第一に、あなたがたが教会の集まりをするとき、あなたがたの間には分裂があると聞いています。ある程度は、それを信じます」
コリントの教会の人たちは待ち合わせて共に祈り、食事をすることがありませんでした(21)。食事の作法はいろいろありますが、一緒に食事をするときには待ち合わせるのが一般的です。「もう食べちゃった」と言われるなら、席についても取り残されたような感じがして落ち着きません。そういう基本的な面でコリントはまとまっていなかったのです。港町で、しょっちゅう他の土地の者が出入りし、いろいろな慣習や風俗が入り混じり、偶像などもたくさんあったと聞きます。11章の前半では、かぶりものをする、しないでパウロから指導を受けています。礼拝で帽子をかぶったまま出席する人がいたのかもしれませんが、いろいろな習慣が入り混じっている教会だけに分裂をしやすい状態にあったといえます。同じ土地で育ったもの同士が救われるならいざしらず、コリントは大都市の悩みをそのまま現代に伝えてくれています。東京などは現代のコリント教会の要素が多く含まれていると思います。何を着るか、食事はどうやって一緒にたべるのか、を一から説明するパウロにも相当な忍耐力を必要としたでしょう。どんな国、都市であっても、かしらはイエス・キリスト…この原則が守られる限り、分裂は起こりえないと思います。