ソドム、ゴモラ級

イザ13:19「こうして、王国の誉れ、カルデヤ人の誇らかな栄えであるバビロンは、神がソドム、ゴモラを滅ぼした時のようになる」
バビロンを奮い立たせ、ユダヤ人を捕囚させたのは主です。しかし、あくまでもユダヤ人たちへの懲らしめであって、バビロンが主の民になったわけではありません。カルデヤとはアブラハムの出身ウル地方の人々で、その名前は聖書に4回登場します。やがてバビロニアアッシリア、メディア、ペルシャと大国に合併吸収されます。ウルは現在ではイラクになっており、アラブ人中心の文化になっています。主は早くから、イスラエル、ユダに対して異邦の神を拝むことをやめるように忠告していました。彼らは乱れ、主の道から外れ、他の神を拝むことをやめませんでした。それゆえ、バビロン、アッシリアに捕囚され、不自由な生活を余儀なくされたのです。そんな捕囚も70年で終わることが預言されており(エレ25:12)、2世代の時代が終わるころにはもう一度故郷に戻れます。70年の間に捕囚したバビロニア自身も変化していきます。この預言には、その様子が語られています。しかも、引き合いに出されたのはソドムとゴモラです。ユダヤ人のみならず、ソドムとゴモラは近辺の国々にも語り草になるほどの滅び方をしています。主はバビロンを用いて捕囚させましたが、バビロンが主の目に正しかったわけではなかったのです。