七十年の終わりに

エレ25:12「七十年の終わりに、わたしはバビロンの王とその民、―主の御告げ―またカルデヤ人の地を、彼らの咎のゆえに罰し、これを永遠に荒れ果てた地とする」
カルデヤ人が建てた国を一般に「新パビロニア」と呼んでいます。新バビロニアのネブカデレザル王(ネブカデネザル)がユダヤ人を捕囚した張本人です。それは度重なるユダヤ人の裏切りに、主が怒りを燃やしてバビロニアを動かして行なったことです(11)。とは言うものの、バビロニアが主の前に正しかったわけでもなく、彼らの罪は罪として主からさばかれることになります。その猶予が70年です。過去にアッシリアのニネベにもヨナが遣わされ、悔い改めるように説き、ニネベが悔い改めたことが聖書に書かれています(ヨナ書)。同様にエレミヤの預言をネブカデレザル王が知るなら、彼らにも悔い改めるチャンスはあったはずです。しかし、主の預言はバビロン捕囚が始まる前からバビロニアが70年後に滅びることを告げています。果たして歴史は預言通り、アケメネス朝ペルシャのキュロス2世(新改訳ではクロス)によって新バビロニアは滅ぼされます。主が用いるのは自分の民だけではないことがわかります。また、ヨナ書にあるように主の前に正しければ異邦人といえども滅びから救われることも事実です。現在ではイエス様の十字架があり、言葉や人種、国境を越えてすべての人に与えられた救いです。