クシュには

イザ18:7「そのとき、万軍の主のために、背の高い、はだのなめらかな民、あちこちで恐れられている民、多くの川の流れる国、力の強い、踏みにじる国から、万軍の主の名のある所、シオンの山に、贈り物が運ばれて来る」
クシュは黒人のことです。ダビデのころからエチオピアイスラエルと交流を持ち、ソロモンの時代にはシェバという女王が、ソロモンの知恵を見にやって来たことが書かれています(1王10:1)。当時のクシュの領土はアフリカ大陸の南部まで及び、アッシリアが勢力を広げた時代には、ビアンキという王がエジプトまで支配した記録が残っています。羽こおろぎのとは、蒸し暑いエチオピアに大発生する虫のことを指しています。イザヤはクシュに対して、使者を早く送るように預言しています。アッシリアと講和が結ばれれば、クシュの広い領土は占領されずに守られます。うまく貢ぎ物が功を奏し、アッシリアの気が変わり、侵略ではなく、和平につながればいいのですが、歴史はそのような結果を示していません。すべては預言の通りになります。人生がどんなに複雑でも、その背景には主の存在が必ずあります。1つの国のことでさえ、このように預言され、預言の通りになるとするなら、一人一人の人生などちっぽけな問題でしかありません。主のご計画が永遠に続くのならば、人の立てた計画など取るに足りないものなのです。