時には折れることも

イザ19:13「ツォアンの首長たちは愚か者、ノフの首長たちはごまかす者。その諸族のかしらたちは、エジプトを迷わせた」
ツォアンもノフもエジプトの主要都市です。日本で言えば東京と大阪のような感じでしょうか。そのような大都市の首長たちがエジプトを迷わせたと書かれています。彼らは計りごとをめぐらせ、アッシリアに対抗しようとします。しかし、それはエジプトの豊かな国力に支えられていた幻想の計画にしかすぎないのです。預言にあるように海も川も干され、穀物が取れなくなり、魚も着るものを作るための麻も取れなくなるなら(5-9)、敵に対抗する国力が危うくなってしまいます。彼らは霊媒や口寄せに答えを求めるようになり(3)、挙句の果てには主からよろめく霊を吹き入れられてしまい(14)、アッシリアでなくともすぐにエジプトを滅ぼせる状態にありました。そんな中でもプライドだけは残っており、ツォアンやノフの首長たちはパロに絶対交戦を助言するのです。すべての環境が主によって整えられる場合があります。そんな時はジタバタしても無駄です。明らかにひとつの方向が示されているのなら、自分の思いとは違っていても進まなければなりません。自分のプライドが高く、決して意見を譲らないなら、エジプトのように主からの懲らしめを受けるでしょう。人生の中で「折れる」ことも必要なのです。