2人から学ぶこと

イザヤ22:21「あなたの長服を彼に着せ、あなたの飾り帯を彼に締め、あなたの権威を彼の手にゆだねる。彼はエルサレムの住民とユダの家の父となる」
列王記にはエルヤキムはヒゼキや王のときの宮内長官だったと書かれています(2王18:18)。エルヤキムが立てられるためには、まず執事シェブナが、国政を牛耳って私腹を肥やした事実があります。彼は自分のために墓を掘ったとありますが(16)、当時、死者の扱いは埋葬はするものの自分の業績や名前を残すような墓は王クラスの人でなければ作ることができませんでした。すなわち、シェブナは自分を王に匹敵する立場として振舞っていたのです。彼は食って飲んで、「どうせ明日は死ぬのだから」と主を恐れぬ言動を慎みませんでした(13)。それゆえに主はヒルキヤの子エルヤキムを立て、愚かな言動を戒めるようにしたのです。どんなに社会的に信頼があっても、高慢になっては主から祝福を得ることはできません。そういう意味では、シェブナから長服がエルヤキムに着せ替えられ、その権威が移ったことは決して偶然とは言えないでしょう。主はへりくだる者と住まわれる、と聖書にあります(57:15)。どんなに頭がよくても、金持ちでも、主に認められる人は心が優しく、愛に満ち、へりくだることができる人だと思います。シェブナとエルヤキムの話は、私たちに大切な教訓を教えてくれています。