ソロモンが王

1王1:17「彼女は答えた。「わが君。あなたは、あなたの神、主にかけて『必ず、あなたの子ソロモンが私の跡を継いで王となる。彼が私の王座に着く』と、このはしためにお誓いになりました」」
聖書の中にはダビデとバテ・シェバがソロモンを王にする約束した記述はありません。あえて言うなら「見よ。あなたにひとりの子が生まれる。彼は穏やかな人になり、わたしは、彼に安息を与えて、回りのすべての敵に煩わされないようにする。彼の名がソロモンと呼ばれるのはそのためである(1歴22:9)」と語られた主のことばがそれだと思います。そして「彼がわたしの名のために家を建てる(1歴22:10)」と続きます。これはダビデ自身が聞いた神の声で、この内容を預言者ナタンやバテ・シェバには伝えていたようですが、ヨアブと祭司エブヤタルには言ってなかったようです。アドニヤの兄のアブシャロムも非の打ち所のない美男子でしたが、弟アドニヤもその容姿が美しかったと書かれています(6)。アブシャロムはマアカの子で、アドニヤの母はハギテだとあり、2人は異母兄弟でしたが美男子でした(1歴3:2)。美しさを持ちながら、へりくだる心を兼ね備えることは難しくエステルのように才色兼備な女性は稀なのでしょう。それが男性となるとどうやら手がつけられないようで、アブシャロムもアドニヤも自分を鏡で見て、「私こそ王に相応しい」とでも思ったのでしょうか。ナルシストな男性は注意すべきだと思います。