エルサレムに上る

詩122:4「そこに、多くの部族、主の部族が、上って来る。イスラエルのあかしとして、主の御名に感謝するために」
もともとダビデヘブロンにいて、ヘブロンで王になりました。その後エルサレムを陥落し、エブス人を打ち破ってエルサレムを首都にしたのです。エルサレムは「サレムの王」という意味で、メルキゼデクのことを指しています。メルキゼデクはアブラハムの時代にちょっとだけ聖書に登場します(創14:18-20)。高い神の祭司でしたが、アブラハムが王たちを打ち破って帰るのを出迎えて祝福し(ヘブ7:1)、アブラハムは彼にすべてのものの十分の一を捧げました(創14:20)。アブラハム、メルキゼデク、ダビデ、イエス様とすべてのパズルのピースが組み合わさるとき、都上りの歌の意味が浮かび上がるのだと思います。なぜ唐突にパウロはメルキゼデクの名前を出し、イエス様はメルキゼデクの位に等しい(ヘブ7:11)、と言ったのでしょうか?それは第2のアダム(1コリ15:45)があるように、永遠の王、とこしえの大祭司にもひな形を造っておられたからだと思います。都に上るのは単に主の宮があるからではなく、そこで永遠の大祭司になられたイエス様が戻って来られるからです。