口には蜜のように

黙10:10「そこで、私は御使いの手からその小さな巻き物を取って食べた。すると、それは口には蜜のように甘かった。それを食べてしまうと、私の腹は苦くなった」
ソロモンも同じ経験があるようで「わが子よ。蜜を食べよ。それはおいしい。蜂の巣の蜜はあなたの口に甘い。知恵もあなたのたましいにとっては、そうだと知れ(箴24:13-14)」と言っています。またエゼキエルも同じ体験をしています(エゼ3:3)。知恵がひらかれ、悟りを得るとき心には何ものにも優る喜びを感じます。しかし、ヨハネは腹が苦くなったと言っています。御言葉を消化する段階で甘みは、苦味に変えられるのでしょうか?口にして喜ぶだけなら多くの人が経験できるでしょう。いざ体の中に入り、消化して身につくときに苦味があるのです。神の戒めは人生にとって重要なもので、一つ一つが宝物のようなものです。黄金律と呼ばれる「自分にしてもらいたいことを人にしてあげる(マタ7:12)」ということでさえも、聞くには良いですが、実際に実行するとなるとなかなか難しいものです。主は簡単なことから難しい条件の下にいたるまで、その人の信仰に合わせて御言葉を実現させるものにしてくださいます。ヨハネの信仰が薄かったとは思いませんが、そのヨハネでさえ腹に苦くなる御言葉があったようです。それは、直後にもろもろの民族、国民、国語、王たちについて預言しなければならなかったことからも想像できます。