マリアとエリサベツ

ルカ1:39「そのころ、マリヤは立って、山地にあるユダの町に急いだ」
聖書には編纂されていませんが、「ヤコブ福音書」の中にはマリアとヨセフがどのように結婚したかが書かれています。それによると、マリアは両親によって神に捧げられ、神殿で暮らしていました。マリアが12歳になったとき、血の汚れで神殿を汚すことを祭司たちが恐れ、保護者としてヨセフにくじが当たったためヨセフがマリアを引き取ることになりました。そしてヨセフがマリアを妻として受け入れることになり、許婚としてやがてマリアの年齢が結婚に達したら結婚することになっていた、と書かれています。ルカの福音書ではマリアがヨセフと婚約したときから物語がスタートしています。マリアとエリザベツは親戚関係でしたが、マリアが12歳で神殿を離れヨセフの元にいたことを考えると、その年齢差は親子ほどあったと思われます。マリアがなぜ急にエリサベツのもとに行こうとしたかはわかりませんが、エリザベツのお腹の子と対面するために聖霊が導いたのではないでしょうか?なぜなら、ここでマリアは御使いが教えてくれた受胎のことを真実だと確信するからです。マリアは「あなたのおことばどおりこの身になりますように(38)」と言って、自分の身に起きたことを理解していませんでした。しかし、エリザベツに会ったとき「これから後、どの時代の人々も、私をしあわせ者と思うでしょう(48)」とイエス様が与えられたことを確信するのです。