好むと好まない

詩147:10「神は馬の力を喜ばず、歩兵を好まない」
10節と11節とは「好む」と「好まない」という言葉が対比した文章です。主が好まれるのは「主を恐れる者と御恵みを待ち望む者(11)」です。一方、好まれないものは馬の力と歩兵と書かれています。当時、馬は戦車などに使われ、歩兵とあわせて戦争のことかなとも思われますが、原文ヘブライ語では歩兵は「showq(ショーク)」となっており、もともとの意味は足とか腿という意味です。おそらく、11節の「待ち望む」に対比して「前進する」という比喩で馬と人の脚を引用したのだと思います。ぐいぐい前に進むよりも、立ち止まって主を待ち望むことを主は好まれる…というニュアンスです。クリスチャンの生活の中にも、自分の判断でどんどん突き進み、失敗して後悔することがあります。前に進むことは大切ですが、自分勝手ではいけません。いつも主と二人三脚であるべきです。主はどんな小さな判断でも、ともに語り合い一緒に人と歩みたいと願っておられます。主はすべての星をかぞえ名前をつけられるお方です(4)。現在わかっている星の数だけでも、おおよそ10の30乗個あると言われています。ゼロが300個も並ぶ数など読むこともできません。そんな大能なる神が、人間一人一人に目を留めてくださり、愛してくださるのなら、主の判断を待つことぐらい簡単なことではないでしょうか?