ラファとダビデ

2サム21:16「それで、ラファの子孫のひとりであったイシュビ・ベノブは、ダビデを殺そうと考えた。彼の槍の重さは青銅で三百シェケル。そして彼は新しい剣を帯びていた」
ラファはネフィリムとも訳され、ノアの洪水時代にいた巨人の生き残りかも知れません。イシュビ・ベノブがダビデを殺そうとしたのは、ダビデが疲れていたのを見たからです(15)。300シェケルは約4キロで、野球のバットが800グラムぐらいですから、5本分のバットの重さを振り回していたことになります。そんな怪力のシシュビ・ベノブがわざわざダビデを殺すのに、疲れるのを待つ必要もなかったと思いますが、ラファ一族にはゴリアテダビデに倒された苦い記憶がありました。この一連の戦いの中でゴリアテの兄弟ラフミが出てきます。彼らの中でダビデは簡単に殺せる相手ではないという意識が働いていたのだと思います。イシュビ・ベノブは槍だけでなく、新しい剣まで持ってダビデを倒そうとしていました。ピストルの上にマシンガンまで用意しているような状態です。それはダビデを恐れている証拠で、さらにダビデが弱っているのを見て、この契機を逃さないように動いたのです。しかし、ダビデには四天王と呼ばれる勇者たちがおり、ダビデを完全に守りました。最近のダビデは戦闘意欲に乏しく、バテシェバを見たときも、戦争の最中夕方まで寝ていたのです。いきなり現場復帰で疲れるのも当たり前かもしれません。ダビデが引退したいと思っても、彼の人生は戦うように主がご計画されていました。