ユダヤ人ドルシラ

使24:24「数日後、ペリクスはユダヤ人である妻ドルシラを連れて来て、パウロを呼び出し、キリスト・イエスを信じる信仰について話を聞いた」
死者の復活についての知識があったのはこの妻のためです。ドルシラはこの箇所にしか登場しないため、どういう人物化はわかりませんが、ユダヤ人で死者の復活やメシヤなど聖書に書いてある預言について希望を抱いていた女性であることがわかります。ペリクスは妻ドルシラから常に聖書にある預言のことを聴かされており、パウロが「死者の復活で裁かれている」と言ったときには、すでに多くの知識を持っていたのだと思われます。イエス様のおられら時代にも、死者の復活に関しては大きな問題として扱われています。有名な7人の兄弟の妻の話は(マコ12:24)ただ、死人が息を吹き返し人生を再び生きるかのような考え方です。復活には新しい命が含まれ、その命は永遠に続きます。もはやめとることも、嫁ぐこともありません(マコ12:25)。命の考えかた自体が違っているのです。サドカイ人とパリサイ人が対立していることもペリクスは知っていたと思います。そして最近復活したと言われるイエスについての話をパウロを通して聞きました。ペリクスには聞く耳がありましたが、知識として以上のものを得る信仰がありませんでした。妻ドルしラのゆえに、ユダヤ社会には理解がありましたが、救われたとは書かれていません。最後は主の選びが救いに導くのだと思います。