アハズヤとエリヤ

2王1:15「主の使いがエリヤに、『彼といっしょに降りて行け。彼を恐れてはならない』と言ったので、エリヤは立って、彼といっしょに王のところに下って行き」
ここでも「3回」という主の教えが働いています。ペテロは、3回の否定、3回の愛の告白、3回の聖くない生き物を食べるように言われる経験をしています。3回繰り返すのは主の忍耐を表わしています。この場合の「3回」の警告を受けるべき対象はアハズヤ王です。バアル・ゼブブに頼らず、まことの神、つまりアブラハムの時代から不変で、多くの祖先たちが従った「主」に目を向けさせるための警告でした。1回目の50人も、2回目の50人も天からの火で焼き尽くされました。まさかアハズヤは父アハブとエリヤがカルメル山でバアルの預言者450人と戦ったのを知らないわけはないでしょう。そのときに「天から火」がふり、水でぬれているはずの木が燃やされることが起きています。「3回」「天から火」と幾重にも悟らせようとする警告は、アハズヤには届きませんでした。アハブもアハズヤも異教の神から離れることはありませんでした。クリスチャンの生活の中にも、片方では真剣に主を求め、もう片方では止めることのできない悪癖に悩まされていることがあるでしょう。主は忍耐強く、主以外に心が奪われても、再び主に戻ってくることを待っておられます。最後は勝利して、肉に打ち勝ち、主を選ぶことができれば主の栄光が輝くのです。