シャファンの子ヤアザヌヤも

エゼ8:11「また、イスラエルの家の七十人の長老が、その前に立っており、その中にはシャファンの子ヤアザヌヤも立っていて、彼らはみなその手に香炉を持ち、その香の濃い雲が立ち上っていた」
イスラエルの各氏族から70人を長老として立てるように命じられたのは、荒野にいるときでした(民11:16)。さらに、神殿での祭司職はレビ族から24人が選出され(1歴24:7-18)、これに大祭司を加えて25人です(16)。シャファンはヨシア王のときに書記を務めており、神殿にて失われていた律法の書を見つかったときに読み上げた人物です(2王22:10)。ヤアザヌヤはその子で、神殿にいたということは、父のあとを継いで書記職をしていたと思われます。神殿の中では、長老、祭司、大祭司、書記と主要な役職の者たちが全員、主を裏切る行為をしていると書かれています。エゼキエルは神の栄光を神殿の中に見つつも、北の門にねたみを引き起こす偶像を見つけるのです(3、4)。ほかの神を拝みたかったら、無理に神殿の中で拝まず、それぞれの祭壇などに行って拝めばいいのに…と思ってしまいますが、彼らは堂々と主の神殿の中で裏切り行為をしているのです。ヤアサムヤがいるということは、ヨシヤ王が亡くなっているということです。終わりの時代には、教会の中でさえ主の忌み嫌うことが行なわれるという暗示なのでしょう。