角笛を吹き鳴らす

エゼ33:6「しかし、見張り人が、剣の来るのを見ながら角笛を吹き鳴らさず、そのため民が警告を受けないとき、剣が来て、彼らの中のひとりを打ち取れば、その者は自分の咎のために打ち取られ、わたしはその血の責任を見張り人に問う」
角笛は何かを知らせる合図です。戦闘時には攻撃命令だったり(ヨシュ6:1)、部族を集めたり(士3:27)、行進の合図だったり(ヨシュ6:4)その他もろもろの用途で使われています。見張りが角笛を吹き鳴らすときは、侵入者や敵が近づいてきたことを知らせるためです。主の剣が近づいているのに何もしないのは、見張り人の責任だと書かれています。知らせなくて死なせた人の血の責任は見張り人にあるのです。そういう意味ではクリスチャンは重大な責任を任されています。御国が近づいているから、悔い改めなさい…とは、バプテスマのヨハネとイエス様が最初に伝えたメッセージです。御国つまり神が治める国が近づいているから、罪から離れて神と共に生きる生活をしなさい…という意味です。「近づく」と聞いてすぐにでも神の国が実現すると思った人は多いと思います。しかし、福音が全世界に伝えられるまでに2000年の時間が必要でした。主が近づくと言われるのと、人が近づくと感じる感覚の差がここにあります。どの時代のクリスチャンも頑張ってきましたが、現在生きているクリスチャンには見張り人としての重大な責任があると思います。