いけにえを煮る

エゼ46:24「彼は私に言った『これは、宮で奉仕をしている者が、民からのいけにえを煮る料理場である』」
いけにえは焼かれて南北にある部屋で祭司たちが食べることができました(42:13)。また、和解のいけにえの一部分、すなわち胸とももとは息子や娘のために取り分けておかれていました(レビ10:14)。ここでは庭の四隅に石で囲まれた料理場があり、そこでツァドクの子孫ではないレビ人が料理をする場所に指定されています。いけにえを煮るということは、モーセ5書の中でも書かれてはいませんが、神殿に仕える者たちにいけにえの残りの部分(おそらく切り取られて焼かれたいけにえの残り)を煮て食べることが許されているのです。この神殿の西に設けられた4つの料理場は、ソロモン、ゾロバベル、ヘロデ神殿には見られないもので、煮て食べるというのも律法には書かれていない珍しい命令です。いけにえの残りが出ないように配慮し、「これらの物を外庭に持ち出して民を聖なるものとしないためである(20)」と書かれています。いかに神殿の神聖さが保たれ、以前のように間違ったいけにえの捧げ方や、異邦の神の偶像を排除するかがうかがい知れます。結局、ダビデ以降、神殿は立派に建てられましたが、主のご意思に沿った礼拝はされずじまいだったのを回復させようとするねらいなのでしょうか?