ツァドクとアヒメレク

1歴24:3「ダビデは、エルアザルの子孫のひとりツァドク、およびイタマルの子孫のひとりアヒメレクと協力して、彼らをそれぞれの奉仕に任命し、それぞれの組に分けた」
ツァドクとアヒメレクは忠実にダビデに仕えましたが、アヒメレクの子エブヤタルはソロモン王の時代に、アドニヤがダビデのめかけを欲しがったことに加担したため祭司職を解かれています(1王2:27)。ダビデのめかけを妻にすることは、事実上王の権利を譲り受けたと解釈され、すでに王であるソロモンと王権を争うことになります。しかしそんな計略を見抜けないソロモンではありませんでした。アドニヤは殺され、祭司エブヤタルは祭司を解任されたのです。この段階で、ダビデ時代に決められた2大主流の祭司族がエルアザル族一本に絞られました。これ以降祭司の称号は「ツァドクの子」と呼ばれるようになり、神殿再建のエズラはツァドクの子孫です。ダビデ時代に指名された24組の祭司たちは、神殿の奉仕を1年の間24組で交代で行なっていたと解釈されます。12ヶ月ならば、1組は2週間あるいは、1年に2回各1週間ずつ奉仕に付いたようです。彼らは香と火を絶やさずに保つように24時間体制で奉仕にあたり、神殿では香の香りと煙でいつも充満していました。それはいけにえがおびただしい血を流すためで、もし香がなければ神殿は血なまぐさく、とても主の臨在にふさわしいものではなくなってしまいます。主に仕えるときに生臭い臭いをさせていませんか?