アハブは日没までに

2歴18:29「そのとき、イスラエルの王はヨシャパテに言った。『私は変装して戦いに行こう。でも、あなたは、自分の王服を着ていてください』こうして、イスラエルの王は変装し、彼らは戦いに行った」
なんという身勝手な言葉でしょうか?ヨシャパテには王の格好をさせて、自分は一兵卒として戦場に出て狙われないようにしたのです。しかし、アハブは胸を射抜かれその日のうちに死んでしまいます(34)。ミカヤが、実は主が惑わしの霊を預言者に入れて、アハブが戦場に出て行くようにしている(21)…と暴露したその日没までに預言は成就し、アハブは翌日まで命を長らえることはできませんでした。この話を聞くと、アダムとエバに対する主の宣告を思い出します。もし、いのちの木の実を食べるなら「あなたは必ず死ぬ(創2:17)」と主はアダムに言われました。アダムの一生は930年で(創5:5)、死ぬといわれた割には長生きした印象があります。しかし、ペテロが言うように1000年は1日のようであるなら(2ペテ3:8)、アダムは1日が終わる前に死んだことになります。アハブもミカヤが預言を口にし、主のご計画を説明した後に、預言の言葉を回避しようとあがきますが、ミカヤが預言したその日の日没までに死んでしまいました。主の与えてくださる時間は人には長いようですが、主にとってはあっという間です。主に心を向けるチャンスは僅かです。アハブの話を教訓にできれば幸いです。