肉体が滅びるとき

箴5:11「そして、あなたの終わりに、あなたの肉とからだが滅びるとき、あなたは嘆くだろう」
諸悪の根源は「肉の思い」です。肉さえなければ純粋な霊とたましいを持って主を礼拝することも可能でしょう。人が完全なら主は憐れむことができません。「神はすべての人を不従順の状態に閉じ込められましたが、それは、すべての人を憐れむためだったのです(ロマ11:32)」とあるように、主が憐れんでくださるのは肉のゆえです。しかし、やがて肉体にも終わりのときがきます。地上でいう「死」のことです。そして霊とたましいは肉体から離れ、神の定めた場所に行くのです。肉体を失ったとき始めて人は何が真実なのかを知ります。もはや金銀はそこにはありません。どんなに情欲を燃やしても肉体はないのです。自分こそ知者だと威張っていた人も、人を愛さず自己中心的だった人も、肉体が消えたときにそれがいかに愚かなことかを知ります。どんなに肌の色が黒いとか黄色いとか差別していても、もう肉体は過ぎ去ったのです。それほど肉の思いは人を惑わし、神から離れる判断をしたがるのです。終わってしまってから嘆いてもあとの祭りです。主の審判の前に立たされたとき、誰も弁護してくれません。ただイエス・キリストを信じた者たちには、イエス様ご自身が味方となり弁護をしてくださります(1ヨハ2:1)。