忠告を聞き入れる心

箴12:15「愚か者は自分の道を正しいと思う。しかし知恵のある者は忠告を聞き入れる」
知恵のある者は何をしゃべるかによって、その価値が問われます。この章では「くちびる」が3回、「口」「ことば」「舌」がそれぞれ2回書かれています。いかに人の生活と人がしゃべる言葉に密接な関係があるかを教えています。それに加えて、知恵のある者は忠告を聞き入れる…とあります。語るだけでなく、聞く心があるのも知恵ある者の特徴です。自分が悪かったと過ちを認めることは、ときに難しいことがあります。それは大勢の前で自分の恥をさらけ出すことを嫌ったり、罰せられたくないという思いが強く、なんとかその場を逃れたいと考えるからです。恥をあえて受け入れる態度は学ぶべきだと考えます。自分だけが正しいと主張し続けるなら、世の中は争いの耐えないものになるでしょう。現に2000年の歴史の中で全世界のどこかでいつも戦争や紛争が行なわれています。それでも、滅びに至らないのは、数少ない知恵ある人たちが自分だけが正しいと主張せずに、相手の言うことを聞き平和を保とうとしているからだと思います。知恵ある人々が必ずクリスチャンであったり、神を信じる者だとは限りませんが、聖書が教える真理はたとえ神を信じていなくても働きます。真実を行なう人は主に喜ばれるのです(22)。それは聖書が信じる者たちだけのものでなく、信じない人のものでもあるからです。真理はいつまでも真理なのです。