メギド

ゼカリヤ12:11「その日、エルサレムでの嘆きは、メギドの平地のハダデ・リモンのための嘆きのように大きいであろう」
メギドで大きな悲しみがあったとは、ヨシア王がエジプトのパロ・ネコによって討たれたことを指しています(2王23:29)。12節のナタンはダビデの子(2サム5:14)、13節のシムイはレビ族のことです(民3:17)。黙示録ではハルマゲドンに多国籍軍終結するとき、かつてない大地震によって神罰が下ることが書かれています(黙16:16-17)。ハルマゲドンは「ハル・メギド(メギドの丘)」から派生したギリシャ語で、メギドはガリラヤ湖の西にあるカルメル山のふもとにある場所のことで、2005年にユネスコ世界遺産に登録されています。かつてヨシア王が宗教改革をし、「預言者サムエルの時代からこのかた、イスラエルでこのような過越のいけにえがささげられたことはなかった(2歴35:18)」と書かれるほど、それまでの間違ったイスラエルの歩みを正しました。その日ヨシアが亡くなったときの悲しみのような大きな悲しみがイスラエルにはある…とゼカリヤは預言しています。「その日」はこの短い預言の中に7回も登場し、特別な日であることを指しています。そして、メギドの名前が書かれているのは偶然ではなく、何かの関連があるのではないかと推測できます。預言者が預言するとき、まぼろしによって示されることが多いようですが、まぼろしの中に世の終わりのイメージがあり多くの預言者が終末を語っているのです。