南の女王

マタ12:42「南の女王が、さばきのときに、今の時代の人々とともに立って、この人々を罪に定めます。なぜなら、彼女はソロモンの知恵を聞くために地の果てから来たからです。しかし、見なさい。ここにソロモンよりもまさった者がいるのです」
ソロモンの知恵を聞くためにソロモンを訪れたのはシェバの女王です(1王10:1-13)。女王は多くの家来と宝物を携え、ソロモンに多くの質問をするために遠い国からやってきました。シェバの国はエチオピアだとされ、エチオピアはいまでもキリスト教国です。エチオピアには契約の箱があるとされる教会もあり、年に一度契約の箱を祝う大きな祭りがあります。また、ソロモンとシェバの女王との間に生まれた子の子孫を名乗る皇帝が1974年の革命が起きるまで実在していました。真偽のほどはとにかく、イエス様が言われたことは「しるし」に関することです。パリサイ人は口がきけない者が口が話すようになったのを見ても(22)、なおイエス様にしるしを求めたのです。ヨナは異邦人に滅びが来ることを告げたとき、ニネベの人々はその言葉を信じました。シェバの女王もソロモンの知恵を聞いたとき、神がソロモンに知恵を与えたことを知りました。イエス様の行なった業はすでに数え切れないほどになっています。またイエス様の語られた教えも権威があり、律法から逸脱していないこともパリサイ人は聞いています。ヨナよりもソロモンよりもすぐれたイエス様を見て、聞いて信じないなら、どんなしるしも無駄になってしまうでしょう。