エリフ登場

ヨブ32:4「エリフはヨブに語りかけようと待っていた。彼らが自分よりも年長だったからである」
ヨブ記の登場人物は4人だと思っていましたが、最初から一緒にいて黙っていた若者がいたわけです。エリフはブズ人だと書かれ(2)、ヨブのウツ人とは親戚同士です。もともとはアブラハムの弟ナホルの子供たちで、アブラハムの甥にあたります(創22:20)。ウツとブズは兄弟でヨブとエリフの関係も同族で親類筋にあたると推測できます。そういう意味ではエリフは他の友人よりも、もっとヨブに近い親戚のおじさんといった感じではないでしょうか?とにかく、彼は今まで年少だったために発言を控えていたと言うのです。そして、口を開いた途端にヨブには自分を正しくしたことに対して、ほかの友人3人にはヨブに対してちゃんと反論して説き伏せることができなかったことに対して不満をぶちまけるのです。「あなたがたはいったい何をやっているんですか」…簡単にエリフの思いを書くならこんな感じかもしれません。これ以降エリフのことばが続き、主が風と共に現れる38章まで、ほかの友人の発言はなくなってしまいます。これは想像ですが、親戚のヨブの弱り果てた姿を見て、友人3人を呼び寄せこの話し合いをセッティングしたのはエリフだったではないでしょうか?友人3人が説得すれば、ヨブも悔い改め、もっと早く主に立ち返ったかもしれません。